うつ病

眠れない、眠りすぎる、食欲がない、気分の落ち込み、何をしても楽しめないといったことが続いている場合、うつ病の可能性があります。うつ病では、精神的または身体的ストレスなどから脳がうまく働かなくなっていて、必要以上に悲観的になったり、自分がダメな人間だと感じてしまうなど、様々な症状が出現します。

中心的な症状としては、下記の3つが挙げられます。

・抑うつ気分(憂鬱感、落ち込み、気分が重いなど)             

・何をしても楽しめない、興味が出ない

・元気が出ない、疲れやすい

その他の症状として、

・集中力、注意力が落ちてミスが増える、忘れっぽい

・自分に自信が持てない、何をやっても駄目だと感じる

・自分には価値がない、周囲の人たちに申し訳ないと感じる

・将来に希望はないなど悲観的になる

・自分を傷つけたくなる、あるいは死にたくなる

・眠れない、または眠りすぎるなどの睡眠障害

・食欲不振

などが挙げられます。

その他にも涙もろくなった、イライラする、といった感情面の変化や、頭痛、めまい、動悸、胃痛、便秘、下痢などの身体症状も多く見られます。


うつ病は珍しい病気ではありません。日本では、100人に3~7人程度うつ病を経験した人がいるという調査結果があるほどです。さらに、ストレスの多い現代社会において、社会、経済的な環境の影響で抑うつ状態に陥る人は増えているのが現状です。

とはいえ、上記のような症状があれば必ずうつ病かといえばそうではなく、抑うつ状態をきたす病気には様々なものがあります。同じ抑うつ状態でも、以前に元気すぎる躁状態を経験したことがあれば双極性障害(躁うつ病)が疑われますし、うつ病にしても様々なタイプのものがあります。うつ病の診断では、うつ病のどのタイプなのか、ほかの精神疾患である可能性はないか、

または、うつ病ではなくストレスや悲しみに対する正常な反応の範囲内なのか、などを確認することが大切です。病気や状態によっては治療法も変わってくるからです。

次に、治療についてですが、これも様々なものがあります。

典型的なうつ病であれば薬物療法と休養が効果があることが多いのですが、性格や環境が大きな要因となっている場合は精神療法的アプローチや環境の整備が必要になってきます。身体疾患や薬、アルコールなどが原因で抑うつ状態を呈する場合もあります。うつ病だからといって一概に休職が必要とは言えず、仕事を続けた方がいい場合もありますし、治療法は一人ひとり違っており、ひとつではありません。

治療を進める上で、気になること、不安なことがあれば遠慮なく主治医に相談してください。相談できる関係を主治医と築くことが治療の第一歩になります。

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