社交不安障害(社会不安障害)

誰しも初対面の人と会ったり、大勢の人の前で何かをするときには緊張や不安を感じるものです。しかし、そういうときにはいつも頭が真っ白になってしまう、声や手足が震える、声が出ない、めまい、動悸、吐き気、口が渇く、汗をかくなど様々な症状が出現し、その状況を避けるために人と接する場面を避けるようになったり、生活や仕事に支障を来しているようであれば、「社交不安障害」が疑われます。


社交不安障害は珍しい病気ではありません。一生で社交不安障害にかかる確率は3-13%とも言われています。思春期頃の発症が多く、性格だから仕方がないと諦めている方も多いようですが、近年ではこれらの症状は、脳内の神経伝達物質のバランスの乱れなど、脳の働きが関与している可能性が考えられるようになってきました。治療によって、制限された生活が改善することも期待できます。

社交不安障害の治療には、主に薬物療法と精神療法があります。

薬物療法としては、SSRIなどの抗うつ薬や抗不安薬、ベータ遮断薬などが用いられます。薬の力を借りることで、それまで行動を制限していた強い緊張や不安が緩和されていき、苦手な場面にも対応しやすくなっていきます。また、精神療法では、なぜ不安や恐怖を感じるのかを振り返り、不安をコントロールしながら、これまで避けていた状況に立ち向かうことができるように考えていきます。

これら、薬物療法と精神療法を単独で用いたり、あるいは組み合わせたりしながら治療を進めていきます。