強迫性障害

最終更新: 6月4日

強迫性障害とは、「強迫観念」と「強迫行為」の2つを特徴とする病気です。

「強迫観念」は、バカバカしい、もしくは不快と感じられる考えやイメージが本人の意思に反して頭に浮かんできて、振り払うことのできない観念のことです。

例えば、ほこりやばい菌を過剰に心配する不潔恐怖や、自分の不注意から他人に危害を加えてしまうのではないかと不安になる加害恐怖などがあります。暴力的な、またはわいせつなイメージが意思に反して頭に浮かんできて苦しむこともあります。

「強迫行為」は、自分では不合理だ、必要ないと分かっていて、止めようと努力しても思いに反して繰り返し行ってしまう行為のことです。

鍵をかけていないのではないかと不安になって何度も確認に戻ってしまう、ガスの元栓を何度も確認してしまう確認強迫や、不潔恐怖から何度も手を洗ってしまう洗浄強迫、大事なものを捨ててしまうのではないかという不安からものを溜め込んでしまう保存強迫などがあります。


戸締まりやガスの元栓の確認などは日常生活でもごく普通に行う行為です。しかし、確認の度合いがひどくなり、生活に支障が出てくるようであれば強迫性障害として治療を考えます。これらの症状がひどくなると、家族にも確認を求めるようになるなど、周囲の人間を巻き込み、影響が大きくなっていきます。


強迫性障害では不安が強くなったり、抑うつ的になっていることもあり、SSRIなどの抗うつ薬が有効な場合があります。また、行動療法として、強迫観念による不安に立ち向かい、強迫行為を我慢する(汚いものを触っても手を洗わないで我慢する、施錠の確認のために戻らないで我慢するなど)などの方法があります。

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